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無とは

 子供のころ、就寝前に目をつぶって何もない世界を想像していました。ベッドで横になっている自分を見ている自分。視点がだんだん離れて行って空に出る。もっと離れて行って、宇宙から地球をみる。さらに距離をとっていって、地球が小さい点になっていく。最後にはその点も消えて、周りにはほかの星もない。そこでは時間も光も歴史も何もない。そんな世界を想像すると、一瞬だけそこはかとない不思議な不安を感じる。でもその不安は一瞬で消えて埋まってしまう。その感覚は癖になり、もう一度再現しようとするけど、また一瞬で消えてしまう。その世界を理解しようとしても、思考が戻されてしまう。それ以上進めないよう、通せんぼされているように。無を理解できれば、何か道が開かれる気がする。